INTERVIEW

INTERVIEW 03

圧倒的なスピード感が創造する現代の花形産業

Profile 堀 新一郎

YJキャピタル株式会社 代表取締役社長

「今、ノッてる業界」

花形産業はいつの時代もあって戦前は繊維、造船、銀行、商社、最近でいうと投資銀行コンサル、広告代理店などが花形産業として盛り上がっていました。インター ネット業界の始まりは2000年前後で、これまでも盛り上がりを見せた時期は何度かあったのですが、最近になってまた各企業の資金調達や、ベンチャーキャピタ ルからの出資が活発な動きを見せていて、再び盛り上がりを見せています。インタ ーネット業界は年々成長しているという点も踏まえて、まさに現代の花形産業!

「順番待ちはない、若い人でも会社のトップに」

インターネット業界の市場は今もずっと成長し続けていますが、その理由は2つ考えられると思っていて、「若い人もチャレンジできる」ということと「チャレン ジのしやすさ」があると思います。インターネットサービスなら若い人でも起業できる し、年齢に関係なく会社のトップになれる。いままでのサラリーマンが、入社して から30~40年を経てやっと会社のトップになれていたのに対して、重要な意思決定 を下す経験を積みやすくなっています。

「重要な意思決定の繰り返しが優秀なマネジメント人材をつくる」

ベトナムにいた時、ちょうど高度経済成長が始まるというタイミングだったんで すが、ベトナムの会社に訪問した時に驚いたのが、30代の人がマネジメント層として活躍していたこと。戦士や亡命で50・60代の人が少なかったことが理由らしいのですが、若い人が大きな会社のトップとして会社を経営していた。その時に「これはやばい国になるな」と思ったんですよね。その30代のマネジメント層 が50代・60代になった時に、ものすごい差が生まれるなと思いました。事業戦略の レベルというものは、マネジメントのような重要で難しい意思決定や、マネジメン トをする中で行う仮説検証の経験を積むことで上っていきます。彼らが20~30年後、 50・60代になった時、これまでの日本のように60歳でマネジメント層になるような人とは、マネジメントのスキルに圧倒的な差が生まれていると思います。

「新しいアイディアと技術から生まれる、今までになかったもの」

新しいアイディアや技術を使ってサービスをつくるというところも、インターネット業界の面 白いところで、最近で言うとVRの登場やAR、MRの技術に注目しています。これまでも新しいデバイスの登場がきっかけとなり、たくさんのサービスが生み出されてきました。VRの登場も、新しいサービスの立ち上がりにつながると思います。VRは、従来のスクリーンが視野全てに広がるということを実現します。これは革新的 な進歩で、VRの登場をきっかけにして今後、革新的なサービスが出てくるはずです。

「他の業界にはない、”ならでは”のスピード感」

インターネットサービスの開発にかかる期間は数ヶ月くらいで、完成したらすぐに サービスインできます。それに対して一次産業の場合は、例えば種を埋めて実がなる までに数年かかる上に、実がなって初めて成果がわかるので仮説検証のスパンも長 い。インターネットサービスの事業は、一度うまくいかなかったとしても、方向転換してまたチャレンジしやすい。これはインターネット業界だからこそできることで、例えば繊維の工場とかだったら、「繊維を作ってみたけど失敗したからピボットする」な んてことはなかなかできないですよね。軌道修正のしやすさもインターネットサー ビスの魅力だと思います。

「業界のさらなる成長に必要なのは”カルチャー作り”」

「VCやファンドなどもっと投資の環境を整えていくこと」、「起業家の数を増やすこと」、「一度起業で成功した起業家がもう一度挑戦すること」が必要だと思います。アメリカに比べるとお金を供給する側のベンチャーキャピタルも少ないし、投資額もファン ドの総額規模もまだまだ小さいですね。積極的に支援をしていけるようにもっと体制を整えないといけないなと思います。 一度成功した起業家が、もう一度チャレンジして事業をつくっていくことも必要だと思います。アメリカのようにシリアルアントレプレナーとしてもう何度も起業して、さらに大きなサービスをつくっていくというカルチャーが出ていくことが大事。一度起業して成功した方々もまだまだ若かったりするのでもう一度チャレンジしてほし いですね!

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